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カール・セーガン [本]

カール・セーガンの名を知ったのは、もちろん「コスモス」というテレビ番組の放映を観
てのこと。

宇宙の神秘を絡めつつ、地球の、というよりも、人類の未来に至るまで想いを馳せて、
幅広いテーマを取り上げ、なおかつ素人にも分かり易いように自らガイド役も務め、悠
久の宇宙の営みと人類が今そこに抱えている危機について、一科学者として淡々とし
た語り口で語りかけるその内容には深い感銘を受け、著書の「コスモス」も購入して読
みふけったことを思い出す。

そして今回、「百億の星と千億の生命(Billionns&Billions)」という文庫本で、再び
カール・セーガンの名を目にした。しかし、氏は、1996年に既にこの世を去っている
ため、私はコスモスで氏に出会い、この本で氏に別れを告げたことになる。

その内容は、相変わらず多岐にわたっており、地球温暖化から妊娠中絶まで、この
地球とその地球上の生きとし生けるすべての生命、そしてその中でもある意味どうし
ようもなく愚かしい人類に対する深い愛情が感じられ、また、地球と人類の将来に一
抹の不安を抱きつつ、様々な警告を告げているカール・セーガンの人柄が偲ばれる
内容となっていた。

そして、晩年は「骨髄異形成症候群」という病気との闘いの末、この世を去った氏の
壮絶なる闘病の様子が家族の回想も交えてつづられていた。

その最期の様子が痛々しく、ご本人も最期の最期までこの病気を克服すべく努力し
たし、周囲の人々も回復を切に願っていたが、その願いもかなわず亡くなられたのだ
ということを知った。

誠に遅ればせながら、氏のご冥福をお祈りする。


百億の星と千億の生命 (新潮文庫 セ 1-5)

百億の星と千億の生命 (新潮文庫 セ 1-5)

  • 作者: カール・セーガン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/07/29
  • メディア: 文庫



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